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窓サッシの断熱比較2026|樹脂・複合・アルミのUw値と補助金

窓サッシの断熱比較2026 建材情報
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窓の断熱性能は、サッシ(枠)の素材とガラスの組み合わせで決まります。国の省エネ基準で使われる規定値で比べると、同じ「Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り・中空層16mm)」でも、窓全体の熱の逃げやすさ(熱貫流率)は樹脂サッシ2.0・アルミ樹脂複合サッシ2.3・アルミサッシ2.6(W/㎡K)と差が出ます。さらにトリプルガラスの樹脂サッシにすると1.4まで下がります。

新築の戸建ではすでに樹脂サッシが約4割、アルミ樹脂複合サッシが約6割を占め、アルミだけのサッシはほとんど使われなくなりました。一方、築20〜30年以上の家ではアルミサッシ+単板ガラスが今も多く残っています。この記事では、サッシ素材とガラスの性能比較、メーカーの主な製品、新築とリフォームそれぞれの選び方、2026年の補助金(先進的窓リノベ2026事業・1戸最大100万円)を、公的な数値をもとに整理します。

この記事の結論:①断熱性能は「サッシ×ガラス」の熱貫流率(Uw値)で比べる ②新築なら樹脂サッシ+Low-E複層(寒冷地・高断熱住宅はトリプル)が基準 ③リフォームは内窓が手軽で補助額も大きい。先進的窓リノベ2026は内窓SSグレード(Uw1.1以下)で1か所最大14万円、申請は予算上限まで(遅くとも2026年12月末)

窓サッシとは?断熱性能を決める「枠」と「ガラス」

サッシとは、窓ガラスをはめ込む枠(フレーム)のことです。窓は「サッシ(窓枠・障子の框)」と「ガラス」でできていて、熱はガラスからも枠からも逃げていきます。ガラスがいくら高性能でも、熱を伝えやすいアルミの枠では、枠の部分から熱が逃げ、冬は枠に結露が出やすくなります。

窓の断熱性能は熱貫流率(U値、窓全体はUw値)で表します。単位はW/(㎡・K)で、室内外の温度差が1℃のとき、窓1㎡あたり何ワットの熱が通り抜けるかを示す数値です。数値が小さいほど断熱性能が高いと覚えておけば十分です。

部位・用語意味断熱で見るポイント
サッシ(枠)ガラスを支える窓枠。素材はアルミ・アルミ樹脂複合・樹脂・木熱を伝えにくい素材ほど有利(樹脂・木>複合>アルミ)
ガラス単板・複層(ペア)・三層(トリプル)層の数、Low-E膜の有無と枚数、中空層の厚さ
Low-E膜ガラス表面の特殊な金属膜。放射による熱の出入りを抑える「日射取得型」は冬の日差しを取り込み、「日射遮蔽型」は夏の日差しを遮る
中空層・ガスガラスとガラスのすき間。乾燥空気かアルゴンガスなどガス入りのほうが熱を伝えにくい
スペーサー中空層の縁の部材。アルミか樹脂樹脂製(ウォームエッジ)は縁の結露を減らしやすい
Uw値(熱貫流率)窓全体の熱の通しやすさ(W/㎡K)補助金の性能区分もこの値で決まる

サッシの部品名(レール・戸車・クレセント錠・気密材など)は、掃除や交換のときに出てくる言葉ですが、断熱性能を比べるときに見るべきなのは上の表の「枠の素材」と「ガラスの仕様」、そしてその結果であるUw値です。

アルミ・アルミ樹脂複合・樹脂・木製サッシの違い

サッシの素材は大きく4種類です。金属のアルミは熱を伝えやすく、樹脂や木は熱を伝えにくい素材です。それぞれの特徴を整理しました。

サッシの種類構造断熱性主なメリット主な注意点
アルミサッシ枠も框もアルミ低い軽くて丈夫・価格が安い・細い枠枠が冷えやすく結露しやすい。新築戸建ではほぼ使われない
アルミ樹脂複合サッシ室外側アルミ・室内側樹脂中〜やや高い外側は耐候性の高いアルミ、室内側の結露を抑えやすい枠のアルミ部分から熱が逃げるため、同じガラスなら樹脂より性能は下がる
樹脂サッシ(樹脂窓)枠も框も樹脂(塩化ビニル樹脂が中心)高い断熱性・気密性が高く、枠の結露が起きにくい枠がやや太い。色の選択肢や大開口の製品は複合より少ないことがある
木製サッシ枠が木(外側をアルミで覆う製品も)高い断熱性が高く、見た目に温かみがある価格が高め。塗装などのメンテナンスが必要な製品もある

よく「樹脂サッシは紫外線で劣化するのでは」と心配されますが、住宅用の樹脂窓は屋外用に配合された樹脂を使い、各メーカーが耐候性を試験しています。心配な場合は、色(外観色)の選び方や、メーカーの保証期間・メンテナンス方法を見積もり時に確認しましょう。

【比較表】サッシ×ガラスの組み合わせ別の断熱性能(熱貫流率)

では実際にどれくらい差があるのでしょうか。国の省エネ基準の計算で使われる「規定値」を板硝子協会が整理した一覧表から、代表的な組み合わせを抜き出しました。製品ごとのカタログ値ではなく、仕様だけで決まる公的な目安値なので、メーカーをまたいで公平に比べられます。

ガラスの仕様樹脂製・木製サッシアルミ樹脂複合サッシアルミ(金属製)サッシ
単板ガラス(3〜5mm程度の1枚)4.85.76.3
複層ガラス・Low-Eなし(乾燥空気12mm)2.93.53.9
Low-E複層ガラス(乾燥空気12mm)2.22.63.0
Low-E複層ガラス(ガス入り16mm)2.02.32.6
トリプル・Low-E2枚(ガス入り12mm)1.51.72.2
トリプル・Low-E2枚(ガス入り16mm)1.41.52.1
出典:板硝子協会「ガラスの仕様と枠の種類に応じた窓の熱貫流率・日射熱取得率(2025.04)」付属部材なしの値。建築研究所の技術情報(付録B)に基づく規定値。単位W/(㎡・K)、Low-E複層・トリプルは日射取得型の値。中空層の厚さは表中に記載
サッシ×ガラス別 窓の熱貫流率(小さいほど高断熱)
出典: 板硝子協会「ガラスの仕様と枠の種類に応じた窓の熱貫流率・日射熱取得率」2025.04

表から読み取れるポイントは3つです。

  1. 一番効くのはガラスの層数とLow-E:アルミサッシでも、単板(6.3)からLow-E複層(2.6〜3.0)に替えるだけで熱の逃げ方は半分以下になります。
  2. 同じガラスなら枠の素材で1〜2割の差:Low-E複層(ガス入り16mm)で樹脂2.0、複合2.3、アルミ2.6。トリプルになると、樹脂1.4とアルミ2.1で差がさらに開きます。高性能なガラスほど、枠の性能がボトルネックになります。
  3. 中空層は厚いほど有利(一定まで):乾燥空気よりガス入り、6mmより12〜16mmのほうが性能は上がります。

メーカーのカタログにはJIS等の試験・計算によるUw値が載っており、上の規定値より良い数値になっている製品もあります。補助金の性能区分は、メーカーが発行する「性能証明書」の値で判定されます。見積もりでは製品名とUw値(または性能区分)を必ず書いてもらいましょう。

新築戸建の窓はどう変わった?樹脂サッシは4割に

日本サッシ協会は、サッシメーカー各社の協力で全国の新築木造・プレハブ住宅に使われた建材を毎年調査しています。2026年3月版(2024年8月〜2025年夏に建てられた戸建、有効3,291件)では、窓の材質別構成比はアルミ樹脂複合製59%、樹脂製39%で、複合・樹脂・木製を合わせた「断熱化率」は98%を超えました。

調査(版)戸建の窓に占める樹脂製の割合
2022年3月版25.9%
2023年3月版28.5%
2024年3月版33.2%
2025年3月版36%
2026年3月版39%
出典:日本サッシ協会「住宅用建材使用状況調査」結果概要(2023年3月版・2024年3月版・2025年3月版・2026年3月版)。2022年3月版の値は2023年3月版の前年値。2025・2026年版は整数で公表
新築戸建の窓に占める樹脂サッシの割合
出典: 日本サッシ協会「住宅用建材使用状況調査」2023年3月版〜2026年3月版 結果概要

樹脂サッシは4年で25.9%から39%へ増え、2026年3月版では「すべての断熱地域区分で増加」とされています。ガラスも「複層ガラスLow-Eガス入」が6割まで増えました。2024年3月版の内訳では、戸建の窓ガラスはLow-Eガス入54.3%、Low-Eガス無35.5%、三層複層(トリプル)9.1%、Low-Eなしの複層1.0%です。つまり今の新築の標準は「複合または樹脂サッシ+Low-E複層ガラス」で、アルミサッシ+単板ガラスは、主に既存住宅の問題になっています。

なお、アパートなどの共同建では樹脂製はまだ6%(2026年3月版)で、アルミ樹脂複合製が79%を占めます。賃貸住宅の窓の断熱は、戸建に比べて遅れているのが現状です。

主な窓・サッシメーカーと代表的な製品シリーズ

住宅用サッシの主なメーカーは、YKK AP、LIXIL、三協アルミ(三協立山)、エクセルシャノンなどです。どのメーカーも、アルミ樹脂複合から樹脂、トリプルガラスまで性能の段階ごとに製品をそろえています。製品名は同じでもガラスの仕様で性能が変わるため、メーカー名ではなく「製品+ガラス仕様+Uw値」で比べるのが基本です。

メーカー新築向け樹脂窓の例リフォーム向けの例確認のしかた
YKK APAPWシリーズ内窓「プラマードU」、外窓交換「マドリモ」公式サイトの製品ページ・性能表
LIXILEW・TWシリーズ内窓「インプラス」、外窓交換「リプラス」公式サイトの製品ページ・性能表
三協アルミアルジオ内窓「プラメイクE」公式サイトの省エネ基準適合製品一覧
エクセルシャノンシャノンウインド内窓など公式サイトの製品ページ
各社の公式サイトに掲載されている製品シリーズ名。補助金の対象製品かどうかは、住宅省エネ2026キャンペーンの製品検索で型番ごとに確認できる

補助金を使う場合は、製品が事務局に登録された「対象製品」であることが条件です。対象製品は、住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトにある製品検索で、メーカー・型番・性能区分から調べられます。

失敗しない窓・サッシの選び方【新築・リフォーム別】

新築:断熱等級と地域から逆算する

新築では、2025年4月から断熱等級4が最低基準になりました。窓は家の中で最も熱が出入りしやすい部位なので、目標とする断熱等級(5〜7)を先に決め、そこから窓の仕様を逆算するのが失敗しない順番です。断熱材の選び方と等級の関係は断熱材の種類と性能比較で詳しく解説しています。

目指す性能・地域サッシガラス考え方
断熱等級4〜5(温暖地)アルミ樹脂複合 または 樹脂Low-E複層(ガス入り)コストと性能のバランス型。北側・水まわりだけ樹脂にする使い分けも
断熱等級6(温暖地)樹脂Low-E複層〜トリプル窓の性能がUA値に直結。大きな窓はトリプルを検討
断熱等級6〜7・寒冷地樹脂(または木製)トリプル(Low-E2枚・ガス入り)枠の性能差が大きくなる領域。樹脂+トリプルが基本
南面の大きな窓樹脂または複合日射取得型Low-E冬の日射を暖房に使う。夏は庇・外付けブラインドで遮る
西日の当たる窓樹脂または複合日射遮蔽型Low-E夏の暑さ対策を優先

窓は「断熱」だけでなく「日射」も考えると快適性が変わります。同じLow-E複層ガラスでも、日射取得型と日射遮蔽型を方角ごとに使い分けるのがポイントです。仕様を住宅会社任せにすると、全窓が同じ仕様になっていることも少なくありません。注文住宅の後悔ポイントでも「窓」は上位に入る項目です。

リフォーム:4つの工法と費用の考え方

今ある窓の断熱リフォームには、主に4つの工法があります。工事の手軽さ・性能・費用のバランスが異なります。

工法工事内容工事の規模向いているケース
内窓設置今の窓の内側にもう一つ樹脂の窓を付ける(二重窓)小さい(室内側だけで完結)手軽に効果を出したい。防音・結露対策も兼ねたい
ガラス交換サッシはそのままでガラスだけ複層ガラス等に替える小さい(ガラスのみ)サッシがまだ使える。内窓を付けるスペースがない
外窓交換(カバー工法)今の窓枠の上から新しい窓枠をかぶせる中(外壁を壊さない)サッシ自体が古い・開閉が重い。見た目も一新したい
外窓交換(はつり工法)壁を一部壊して窓枠ごと交換大(外壁・内装の補修を伴う)外壁の張り替えや大規模リフォームと同時に行う
工法の区分は環境省「先進的窓リノベ2026事業 対象要件の詳細」の定義による

費用は窓の大きさ・製品・工法で大きく変わるため、一律の相場は示しにくいのが実情です。参考になるのが補助金の単価で、先進的窓リノベ2026事業の補助単価は「一般的に要する費用の1/2以内」で設定されています(環境省の事業概要)。つまり、補助単価が5.8万円の窓(戸建・内窓・SSグレード・中サイズ)なら、国は一般的な工事費をその2倍程度以上と見込んでいることになります。実際の金額は、必ず複数社の見積もりで確認しましょう。

窓の断熱リフォームの工法の選び方(先進的窓リノベ2026事業の工事区分)
窓の断熱リフォームの工法の選び方(先進的窓リノベ2026事業の工事区分)

2026年の窓リフォーム補助金「先進的窓リノベ2026事業」

窓の断熱リフォームで最も補助額が大きいのが、環境省・経済産業省・国土交通省の「住宅省エネ2026キャンペーン」のひとつ、先進的窓リノベ2026事業です。予算は1,125億円(令和7年度補正予算)で、補助額は1戸あたり最大100万円。1回の申請の補助額が5万円以上であることが条件です。

項目内容
対象工事ガラス交換・内窓設置・外窓交換(カバー工法/はつり工法)。窓と同じ契約で行うドア交換も対象
性能区分SS:Uw1.1以下/S:Uw1.5以下/A:Uw1.9以下(内窓はSS・Sのみ。Aグレードは2026年から対象外)
補助上限1戸あたり100万円
補助額の下限1回の申請の合計が5万円以上
工事着手期間2025年11月28日〜遅くとも2026年12月31日(予算上限に達した時点で終了)
申請する人登録された「窓リノベ事業者」(施工業者)が申請し、補助金は住宅の所有者等に全額還元
予算の執行状況予算に対する補助金申請額の割合(概算)26%(2026年9月29日0時時点)
出典:環境省「先進的窓リノベ2026事業【公式】」「対象要件の詳細」「事業概要」

戸建住宅の補助単価(1か所・1枚あたり)

工種グレード(Uw)特大大中小
内窓設置SS(1.1以下)140,000円89,000円58,000円36,000円
内窓設置S(1.5以下)76,000円52,000円34,000円22,000円
外窓交換(カバー工法)SS239,000円188,000円138,000円89,000円
外窓交換(カバー工法)S156,000円124,000円92,000円60,000円
外窓交換(カバー工法)A(1.9以下)116,000円88,000円66,000円41,000円
外窓交換(はつり工法)SS194,000円149,000円110,000円69,000円
外窓交換(はつり工法)S117,000円92,000円68,000円44,000円
外窓交換(はつり工法)A86,000円63,000円48,000円29,000円
ガラス交換(1枚)SS78,000円52,000円32,000円11,000円
ガラス交換(1枚)S53,000円35,000円23,000円7,000円
ガラス交換(1枚)A41,000円27,000円18,000円5,000円
出典:環境省「先進的窓リノベ2026事業の概要」単価表・公式サイト 対象工事の詳細。サッシのサイズ:特大4.0㎡以上/大2.8〜4.0㎡未満/中1.6〜2.8㎡未満/小0.2〜1.6㎡未満(ガラス交換はガラス1枚の面積で特大2.0㎡以上〜小0.1㎡以上)
先進的窓リノベ2026 戸建の補助単価(1か所あたり)
出典: 環境省「先進的窓リノベ2026事業の概要」単価表

たとえば、戸建で掃き出し窓(大)2か所と腰高窓(中)4か所にSSグレードの内窓を付けると、89,000円×2+58,000円×4=41万円の補助になります(当サイト試算)。同じ窓をSグレードにすると52,000円×2+34,000円×4=24万円で、グレードによる差は17万円です。性能区分SSとSの製品価格の差と比べて選ぶとよいでしょう。

注意:①工事請負契約の前に工事に着手すると対象外 ②同じ窓で「みらいエコ住宅2026事業」と重複して補助は受けられない(部位ごとにどちらか) ③施主支給・中古品・開口部を広げる工事は対象外 ④予算上限に達し次第終了するため、年末に向けて早めの契約が安全です。

窓以外の断熱改修や給湯器もあわせて検討するなら、みらいエコ住宅2026事業の解説もご覧ください。2025年版の制度内容は先進的窓リノベ2025事業の解説、キャンペーン全体は住宅省エネ2025キャンペーンのまとめで紹介しています。

先進的窓リノベ2026事業の主なスケジュール
  • 2025年11月28日
    補正予算案 閣議決定
    この日以降に着手した工事が対象
  • 2026年3月上旬
    事業者登録の開始
    施工業者が「窓リノベ事業者」として登録
  • 2026年3月下旬
    交付申請の受付開始
    工事完了後に事業者が申請
  • 2026年9月29日
    予算執行率 約26%
    公式サイト公表の概算値
  • 遅くとも2026年12月末
    申請期限
    予算上限に達した時点で終了

断熱シート・DIYでできること、プロに任せるべきこと

「まずは安く」と窓用の断熱シート(プチプチ状のシートやフィルム)を貼る人も多いでしょう。シートはガラス面に空気の層をつくるため、単板ガラスの冷たさを和らげる効果は期待できます。ただし、次の限界があります。

  • サッシ(枠)からの熱の出入りは減らない:アルミサッシの枠の結露はシートでは防げません。
  • 性能が数値で示されない:補助金の対象にもならず、断熱等級の計算にも使えません。
  • 熱割れのリスク:網入りガラスやLow-E複層ガラスに貼ると、日射でガラスの温度差が大きくなり割れることがあります。貼れるガラスかどうか、シートやガラスメーカーの注意書きを必ず確認してください。

賃貸で工事ができない、1〜2年だけしのぎたいといった場合はシートやカーテンの工夫が有効です。持ち家で長く住むなら、補助金で費用の一部をまかなえる内窓やガラス交換のほうが、効果も持続性も上です。

断熱と防犯を両立する窓の選び方

「断熱等+防犯窓」という検索が多いように、窓リフォームでは防犯も同時に考えたいところです。空き巣の侵入口は窓が多く、ガラスを割ってクレセント錠を開ける手口が典型です。

  • 防犯合わせガラス:2枚のガラスの間に中間膜を挟み、割れても貫通しにくいガラス。複層ガラスと組み合わせた「防犯+断熱」の製品もあります。
  • CPマーク付きの製品:警察庁などの官民合同会議が定めた防犯性能試験に合格した建物部品の表示です。窓やガラス、錠を選ぶときの目安になります。
  • 内窓で二重ロック:内窓を付けると、窓が二重になり侵入に時間がかかります。

防犯合わせガラスは通常の複層ガラスより高価なため、1階の掃き出し窓や道路から見えにくい窓など、優先順位をつけて採用するのが現実的です。

サッシの結露・カビ掃除より先に考えたいこと

冬のサッシのカビは、窓で冷やされた空気中の水分が結露し、レールやゴム部分に溜まることが原因です。掃除でカビを取っても、結露が続く限りまた発生します。根本的な対策は、窓の表面温度を上げる(断熱性能を上げる)ことと、室内の湿度を上げすぎないことです。アルミサッシ+単板ガラスで毎朝結露を拭いているなら、内窓やガラス交換で結露そのものを減らすことを検討しましょう。

窓・サッシの断熱に関するよくある質問

Q
樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシ、結局どちらを選ぶべき?
A

同じガラスなら樹脂サッシのほうが断熱性能は高く、Low-E複層(ガス入り16mm)の規定値で樹脂2.0・複合2.3(W/㎡K)です。断熱等級6以上や寒冷地を目指すなら樹脂、等級5程度でコストや枠の細さ・色の選択肢を重視するなら複合、と考えるとよいでしょう。部屋ごとに使い分けることもできます。

Q
トリプルガラスは温暖地でも必要ですか?
A

必須ではありませんが、断熱等級6〜7を目指す場合や、大きな窓・北側の窓では効果があります。樹脂サッシならLow-E複層2.0に対しトリプル1.4〜1.5(規定値)と約3割小さくなります。重量と価格が増えるので、窓の大きさや方角で採用する場所を選ぶのが現実的です。

Q
内窓と外窓交換、どちらが効果的ですか?
A

性能区分が同じなら断熱効果は同程度ですが、内窓は室内側だけで工事が完結し、外壁を傷めずに済むのが特徴です。サッシ自体が古く開閉が重い、見た目も変えたい場合は外窓交換(カバー工法)が向いています。先進的窓リノベ2026では、内窓はSS・Sグレードのみが対象です。

Q
マンションでも窓の断熱リフォームはできますか?
A

サッシは共用部分にあたることが多く、外窓交換やガラス交換は管理規約で管理組合の承認が必要な場合がほとんどです。室内側に付ける内窓は専有部分の工事として認められやすく、補助金の対象にもなります。事前に管理規約と管理組合への届け出を確認しましょう。

Q
先進的窓リノベ2026はいつまでに申し込めばいいですか?
A

工事着手は遅くとも2026年12月31日までで、予算上限に達した時点で受付が終わります。2026年9月29日時点の予算執行率は約26%(概算)です。申請は工事完了後に窓リノベ事業者が行うため、年末の繁忙期を避けて早めに見積もり・契約を進めるのが安全です。

まとめ:窓は「サッシ×ガラス」のUw値で比べ、補助金は年内に

  • 窓の断熱性能は熱貫流率(Uw値)で比べる。小さいほど高断熱
  • Low-E複層(ガス入り16mm)で樹脂2.0・複合2.3・アルミ2.6、トリプルの樹脂は1.4(規定値)
  • 新築戸建は樹脂39%・複合59%(2026年3月版)。新築は目標の断熱等級から窓を逆算
  • リフォームは内窓・ガラス交換・カバー工法から選び、SS/Sグレードで補助額が大きく変わる
  • 先進的窓リノベ2026は1戸最大100万円・予算上限まで(遅くとも2026年12月末)

窓は一度替えると20年、30年と使い続ける部分です。外壁や屋根のメンテナンス時期と合わせて計画すると、足場や工事の手間をまとめられます。外装材の比較は外壁材の30年コスト比較、子育て世帯向けの支援は子育てグリーン住宅支援事業の解説も参考にしてください。

参考・出典

建材情報
この記事を書いた人
AKITEKT編集長 伊藤 建

AKITEKT編集長として、建築業界に興味を持つライターとして、高品質な記事制作を手がけています。掲載するコンテンツは、業界の最新トレンドや実際の事例を調査し、正確で信頼性のある情報を読者に届けることを大切にしています。
『家づくりの未来を築く』をモットーに、家づくりを検討している方や建築業界に携わる方にとって役立つ情報を発信し続けています。

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