信頼できるリフォーム業者の選び方と無許可業者のリスク

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AKITEKT編集長 伊藤 建

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コラム

リフォームを検討する際、信頼できる業者を選ぶことは非常に重要です。

適切な業者選びを怠ると、施工不良や法的トラブルに巻き込まれる可能性があります。

この記事では、リフォーム業者を選ぶ際のポイントと、無許可業者に依頼するリスクについて解説します。

リフォーム業者選びのポイント

以下の点に注意して業者を選びましょう:

  1. 建設業許可の有無を確認する
    リフォーム内容によっては、建設業の許可が必要です。特に、
    建築一式工事で1,500万円以上の工事、または
    延べ面積が150㎡以上の木造住宅工事
    もしくは建築一式工事以外の建設工事で500万円以上の工事
    を行う場合、業者は建設業許可を取得している必要があります[1]
    国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」を利用して、業者の許可状況を確認できます。
  2. 施工実績や口コミをチェックする
    過去の施工事例や顧客からの評判を確認することで、業者の信頼性を判断できます。
  3. 複数の業者から見積もりを取る
    相見積もりを行うことで、適正な価格やサービス内容を比較できます。
  4. 保証やアフターサービスの内容を確認する
    施工後の保証やアフターサービスが充実しているかを確認しましょう。
  5. 担当者との相性を重視する
    コミュニケーションが円滑に取れる担当者かどうかも重要なポイントです。

無許可業者に依頼するリスク

無許可のリフォーム業者に依頼すると、以下のリスクがあります:

  1. 施工不良の可能性
    無許可業者は必要な技術や知識を持っていない場合があり、施工不良が発生するリスクが高まります。
  2. 法的トラブル
    無許可業者との契約は法律違反となる可能性があり、トラブルに発展することがあります。
  3. 保証やアフターサービスの欠如
    無許可業者は適切な保証やアフターサービスを提供しない場合が多く、施工後の問題に対応してもらえないことがあります。

無許可業者と契約しないための注意点

国土交通省の関東地方整備局が発表した資料によると、多くの建設業者が無許可業者と契約してしまう原因は「許可状況の確認ミス」にあるとされています[3]

よくあるミスとその対策

  • 建設業許可の期限切れに気づかなかった
    許可は一定期間ごとに更新が必要です。契約時だけでなく、定期的に許可の有効期限を確認しましょう。
  • 必要な業種の許可を確認しなかった
    例えば、リフォーム全般の許可を持っていても、特定の工事(防水・電気工事など)に必要な許可を取得していない業者も存在します。業者に「この工事に必要な許可を持っていますか?」と確認することが大切です。
  • 500万円未満なら許可不要と勘違い
    確かに500万円未満の工事では許可は不要ですが、追加契約などで500万円を超えた場合には違反となります。最初の契約額だけでなく、最終的な総額も考慮しましょう。

建設業許可業者数の推移

国土交通省の調査によると、令和5年度末(令和6年3月末)現在の
建設業許可業者数は479,383業者
で、前年度から4,435業者(0.9%)増加となりました[2]

建設業許可業者の検索方法

国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」を利用することで、
建設業許可業者の情報を確認できます。詳細は以下のリンクからご覧ください。


建設業者・宅建業者等企業情報検索システム

まとめ

リフォームを成功させるためには、信頼できる業者選びが不可欠です。
建設業許可の有無施工実績保証内容
などをしっかり確認し、無許可業者に依頼するリスクを避けることが重要です。
適切な業者を選ぶことで、安心してリフォームを進めることができます。

参考文献

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